<   2010年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

職場環境を整える

「職場環境」とひと言でいうものには色々な要素があって、例えば
1)オフィスの立地、周辺環境
2)室内の快適さ(空調設定、分煙か否か、迷惑音の有無等)
3)室内の空気(活気がある、ピリピリしている等)
4)設備・備品の充実度
5)同僚・上司・クライアントとの関係
といったものが挙げられます(他にもあるのでしょうが)。

1)には、例えばランチ条件というものも含まれていて、残念ながら虎ノ門はあまり恵まれているとは言えません。が、特許庁まで徒歩10分はともかく、サントリーホールまで徒歩15分というのは、子持ちになって以降は大して恩恵を享受できていないながらも、私としては「良い」と思える点です。アフター5に何でもできた頃は、銀座・丸の内・赤坂・六本木が徒歩圏内で、表参道や渋谷まで地下鉄で10分という立地を思う存分楽しんでいたものです(遠い目)。

職場環境というものは、従業員に楽しんで(ストレスなく)働いてもらうために大切なもの。とはいえ上記要素のうち、人によって我慢できるもの、耐えられないもの、重要視するものは異なるので、誰にとっても良いと思える職場環境づくりというのは大変難しい仕事だと思います。会社としては従業員全員の最大公約数をとって、「あとは個別に微調整してちょうだいね」となるのでしょうが、その「個別」の「微調整」がどの範囲まで許されるかというのも職場によりそれぞれ。

女性社員たちが「冷房が強すぎて寒い」という。「省エネだから」という後押しもあってフロア全体の空調設定温度を上げたとして、暑がりの男性社員が仕事中に団扇をバタバタさせる、小型扇風機を持ち込む、デスクの下で靴下を脱いで仕事をする、ノースリーブ状にシャツの袖を捲りあげる…どこまでがOKで、どこまでがNGなのか!?といった具合です。私の職場はけっこう自由度が高いですし、絶賛したいほどの点もないかわりにどの要素においても特段の不満もなく、全体的にみてかなり良い職場環境にいると思います。

そんなに良い職場環境にいるにもかかわらず、その「かなり良い」職場環境をさらにconfortableにするべく、私はデスク周りにはいろいろと私物を持ち込んでいます。入社した頃に指導係を務めてくれた先輩社員は公私の区別をハッキリつけられる方で、「ここはオフィスで仕事をするところなんだから」と、事務用品類も限りなく無機質に機能のみを追求したものを愛用され、個人的な嗜好や趣味を一切持ち込んでいませんでした。

が、私は職場だろうがなんだろうが「好きなものに囲まれていたい」派の人間なのですね…チャームのついたボールペン、キラキラのストーンで軸が埋め尽くされたシャープペン、ポプリの小瓶、造花、手のひらサイズのテディベア、ベネチアングラスの文鎮、クリスタル調のメモスタンド、アヒルの形のクリップ、、、私のデスクにはファンシーな雑貨がいっぱい。デスクの上以外にも空調対策用のカーディガン、膝かけ、サンダル、カードキーホルダとネックストラップ(会社から支給されているのに)、フラットタイプのステープラ(会社支給のものはフラットタイプでないから)、予備のストッキング、歯ブラシセット、常備薬、オーデコロン、…とかなりの数の品々を持ち込んでいます。光学式マウスになる前は会社支給のマウスパッドを使わず自分の好きなデザインのマウスパッドも持ち込んでいました。

それで、ですね、これらの品々を見渡すと、断然「黄色系」が多いのです。2番目が系統と系統、3番目にピンク。どれくらい黄色かというと、朝、出社して靴をサンダルに履き替えるとサンダルが黄色、カードホルダ付きネックストラップを首にかけるとストラップのチャームとカードホルダが黄色、着席して膝かけをかけると膝かけが黄色、一番愛用しているシャープペンが黄色、電話受け用メモが黄色(バザールでござーる(R))、定規が黄色。昔使っていたマウスパッドも黄色。今日の服なんてスカートまで黄色です。

(実は今日お手洗いの鏡で自分のあまりの黄色っぷりに驚いて、この記事になりました。)

実を言うと、「好きな色は?」と訊かれて「黄色」と答えるほどには黄色は好きな色であるという認識が自分にはありません。実際、職場ではこれだけ黄色に囲まれて生きていても、自宅には黄色系統の家具・雑貨類はほとんどないのです。

我ながら不思議だなぁなんて思ったら、それがかすかな記憶を刺激して、「黄色は精神を一番不安定にさせる色だ」とか「マリリン・モンローは黄色い部屋で自殺した」とか、ずっと昔に何かで読んだことを思い出しました。

・・・・・・・・

職場(というか私のデスクまわり)、黄色に囲まれてちゃいけないんじゃ!?

うーむ、色彩が人に及ぼす影響について調べてみなくっちゃ。場合によっては改善する必要があるかもしれません。。。
[PR]

by hemp-vermilion | 2010-06-30 20:42 | 職場

丸投げしない特許調査…では日本のクライアントは?

前回書いた「外国からのちょっと変わった調査依頼」。

私が担当する調査業務は、その半数以上が外国のクライアントからの依頼によるもの(入社同時は9割9分までが外国クライアントからの依頼)なので、ついつい外国からの調査依頼に目が行きますが、日本の企業や特許事務所が外国の特許文献を調査しようと思ったら、どうしているのでしょう?現地の調査会社に丸投げ?それとも自分で調査しちゃう?

「外国」というのが1カ国なのか複数国なのか、無効化資料調査なのか侵害予防調査なのか等々によって、使用するデータベースも調査方法も異なってきますから一概にはいえませんが、日本にいながらにして各国の特許情報にアクセスできる機会がどんどん増えていることは事実です。

例えば、すでに1カ月ほど前になりますが、Dialog特許データベースに中国特許全文データベース「Chinese Patents Fulltext(ファイル 325)」が登場し、中国語特許公報の全文が英語で検索できるようになりました。これまでDialogにはChinese Patent Abstracts in English(ファイル344)はありましたが、全文が収録されているというのは画期的です。公報全文は機械翻訳で精度のほどは不明ですが、図面が収録され、出願人・発明者情報や法的状況データはマニュアル翻訳とのこと。OneSearchで両方のデータベースを指定して検索することもできますね。

ということは、キーワードを最小限に抑え、検索キーとして主に書誌事項を用いる検索であれば、かなり精度のよい検索ができそうです。ヒットした文献は機械翻訳とはいえ全文英語訳と図面とを表示できるのですから、精読してのスクリーニングも、結構いい線いくのではないでしょうか。

このように、発行言語以外の言語(主に英語)で公報全文データが収録されているデータベースが、他にもいくつかあります。外国の方が、日本のIPDLのPAJ検索で決して高品質とは言えない英抄や全文機械翻訳を相手にしていることに比べると、日本人が英語で英・米・仏・独・韓・中…の特許文献を検索する方がハードルは低そうです。

このようなデータベースが出現する前は、各国の特許文献調査は各国の調査会社へ依頼するのが、恐らく「餅は餅屋」的な感覚としても一般的であったかもしれません。ですが、このようなデータベースが出現した以上、「(書いたり喋ったりはともかく)英語ならなんとか読める」という人が、自分で検索・精読した方がコストもかからないという理由で各国への外注を抑制するようになる、というのは容易に想像できます。英語圏でない国の特許文献も、特に仏語・独語は機械翻訳であっても英訳の精度が比較的良いために、一次文献が英語以外の言語でも二次文献(データベース収録レコード)が英語であれば、ある程度のレベルの検索・精読が可能となり、結果、現地調査会社への「丸投げ」は、やはり減る傾向にあると思われます。

というような状況を考えると、外国のクライアントにとっても日本のクライアントにとっても、今後はサーチャーのスキルとして最低限、「英語ならなんとか読める」ことが求められることでしょう。そして、「何とか読める」ではなく「スムーズに読めて書ける」「日本語と同様に読み書きできる」ようになることが理想的。(ホントは喋れればもっといいことは間違いない。)

最近、社内公用語を「英語」にする、といったことが話題になっていますが、世界の公用語として業界を問わず英語はホントに習得必須ですね…(ため息)。

あとはやはり、クライアントからいかに調査の質に対する信頼を得るか、ということだと思います。「自分でもできるけどやっぱりプロに任せた方がいい結果が出る」と思ってもらえてこそ、調査をご依頼いただけるのではないかと。

とにかく早いとこ「英文特許公報と日本語特許公報の精読が同程度、というところまで行かなくては。英文を読む方が、どうしても時間がかかってしまいがちです。1件あたりの時間差はわずかでも、何百件、何千件と精読すれば、塵も積もって山となります。

日々是精進…
[PR]

by hemp-vermilion | 2010-06-29 22:47 | 特許サーチ

外国からのちょっと変わった調査依頼

梅雨時は暑さと湿気に加え、低気圧がやってくると必ず頭痛がする体質のために毎年相当難儀しますが、ここ数週間はダンナ様の深夜帰宅・休日出勤などが重なり、かなり疲労の極致…

と言い訳をしつつ、「ちょっと変わった調査依頼」の話。正確には「調査依頼」ではありません。それは外国からの依頼で、
「我々(のクライアント)は、●●●●●という特許を無効化したいと考えている。そこで日本の特許文献を調査したところ、▲▲▲という文献を見つけた。だが、英文抄録が不明瞭すぎて内容がよく分からない、ついてはレビューして■■■という点が開示・示唆されているかご教示されたし。」
というもの。

外国からの調査依頼といえば、使用データベース、調査期間、検索式立案、検索式実行、スクリーニング、報告書作成…といった全てにわたって「丸投げ」的なものがフツーでした。そりゃね、外国の方が日本の特許を調査しようったって、WPIは化学分野以外は割と最近の文献しか収録してないし高額だし、それ以外にはPAJデータベースくらいしかaveilableなものは無いし、そのPAJも英抄の質は酷いし、全文の機械翻訳なんてさらにダメダメだし、下手に出願件数が多いものだからFIやFタームといった特許分類を使わないとIPCでは集合も絞りきれないし、とにかくハードルがかなり高かったわけです。

でも最近は、データベースが充実してかなりハードルが下がってきました。国別に特許情報を収録するデータベースだけでなくグローバルなデータベースも多く登場していますし、その中でも古株のWPIは去年からFIとFタームの収録を始めましたし、INPADOCも抄録を収録するようになりました。英抄の質も向上してきたようです。PAJの質が一定以上ならば、無料の特許データベース(例えばfree patents online)なんかも使い出があります。

うーん、依頼が減ってしまうのはちょっぴり残念(!?)ではありますが、その方がクライアントにとってコストの削減になるのなら、これは当然のことですね。「自分ではできない」から「外注する」というのは普通のことです。が、「自分でもできる」ことを「外注する」というのは、「時間を買う」という意味合いが大きくなります。不景気で仕事が減っている昨今(!?)では時間を買う必要性が減っているので、今後は「丸投げ」的調査依頼よりも、「見つけた文献レビューして」という依頼が増えてくるのでしょうか。

やっぱりプロフェッショナルとしての本領発揮は、「自分たちで探しても埒があかないからヨロシク」という場面になりそうです。ここで「いよっ、さすが!」と言われる仕事ができなければ、サーチャーの存在意義を維持することは難しそうです。いつかそんな信用をクライアントから得たいものです。。。
[PR]

by hemp-vermilion | 2010-06-28 22:57 | 特許サーチ

日々、何事もなく…

最近、どうにもblogの更新頻度が上がりません。

日々想うことはtwitterでつぶやいたりmixiに日記を書いたりするせいもあるのでしょうが、書こうと思うことを見つけてもなかなかすぐに着手できず、そのまま数日を経過してしまうと「今更」感もあって余計に書き出せず、というパターンを繰り返しています。

大学院に通っていた頃に比べると、どうしても「新しいものに触れること」が少なくなってきて、これは良いことなのか悪いことなのか。

毎日毎日、特許分類と戦い、検索式を立案し実行し、出力し、ひらすら公報を読み、報告書を作成し、…技術分野はひとつではありませんし、決してルーチンワークでもありませんが、毎日同じことの繰り返し。いかにも「職人」というかんじの仕事っぷりです。入社した頃に比べるとサーチャーの人数も増え、組織化された分だけ「ちょっと毛色の変わった調査」というものを担当することも少なくなってきました。

おぉ、「ちょっと変わった調査」といえば。

最近、複数のお客様から「ちょっと変わったご依頼」を受けることが多くなりました。

これについては数日中に(必ず!)また改めて書きたいと思います。
[PR]

by hemp-vermilion | 2010-06-15 20:27 | 日常